きょういのひらがな


雑誌であれ書籍であれWebであれ、商業の文章では
あまり日用的でなかったり紛らわしい漢字は平仮名で表記される。

これは読みやすいようにとの配慮なのだが、
ときどきそれにより独特の趣を発しているものを見かける。たとえば、
「人権のじゅうりん」。


…なんだ、このジューシーな響きは。


平仮名の持つ緊張感を解く効果が、本来の意図とは別のところに人を導いている。

また熟語のどちらか片方が平仮名、というものもなかなか味わい深い。

書籍紹介のページで、編集した人間を明記することがあるが、
たとえばそれが小野正という人物である場合、
「小野正編さん」。


なんだか親しみが湧くではないか。

きっと悪い人ではないだろう。「正紳さん」みたいにも見える。

おそらく人を紡彿とさせるものがいけないのだ。

ほかにも国家のために尽力した功績のある老臣という意味の「元勲」も、
表記法にかかれば「活躍した 元くんたち」

…どうしてもがんばった小学生を連想してしまう。しかも「元くん」である。
運動会では一等賞に違いない。

これらの表記方法は各ばいたいが判読性を保てるかと
しんぱいした試行錯誤の結果だということはわかるのだが、
英知と戦術に長け彼を慕う軍隊を率いて勝利を挙げて民衆を救った
ヒーローを綴った武勇伝の場合、 英雄たん

こんな甘えん坊な英雄では困るのだ。

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