<息遣いが聞こえる漢字> -その⑨-

《音読:リュウ 訓読:ながれる 画数:10》


蛇口をひねれば
ジャー、ジャー、ジャー。


上部には、掴んでひねれそうなタップ。
そして下には、ほとばしる水の流れ。

水道というものの有り様をそのまま字に収めたかのような、
わたしが漢字製作工房に勤める助手であれば
「……巨匠、お言葉ですが、こちらちょっと
 あからさま過ぎやしませんか」
と一言申し添えたいくらいの写実的模写です。


特に注目したいのが最後の8画、9画、10画目。

8画と9画が流れてそのまま排水口に吸い込まれていきそうなのに対し、
10画目はそうはいきません。

勢いよく吹き出された水は
水圧そのままに叩きつけられ、
跳ね返ります。


水道シンク、飛び跳ね注意!!


現代人の水道事情を察した挙句、
台所や洗面台の一コマまで先んじて言い当てる。

「あぁしたらこうなるって
 言ってるのにねぇ」

そう冷ややかに指摘するような姿勢は、
水まわりを長年見つめてきたプロフェッショナルならではの
冷静沈着さといえるでしょう。



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