<息遣いが聞こえる漢字> -その⑥-


《音読:キョウ 訓読:きそう 画数:20》


足の第二関節まで曲がって、
「二人の人間が前に向かって
行カントス」。


はしたないまでに露骨な行為の説明で、芸の細かさは出色。
もし足が棒立ちだったならば、表現力は半減していたでしょう。

例えば「囚(とらわれる)」の場合、
中にいる人は今どう思っているのでしょう。
苦しいのか切ないのか、こちらによく伝わってきません。

人が囲われているという状況説明に終始し、
中の人の感情を表すことには失敗しています。

そこが「競」は違います。
状態と心理状況の双方をひと文字で示すという
神業を鮮やかにやってのけました。

玉にきずなのは、争っているはずの二者の関係性です。
本来、熾烈であるべき戦い。
どうもこの二人は
ウキウキしています。


アスリートたるもの、この緊張感の無さはいけません。

オーディエンスの期待に応え、
つばぜり合いや疾走感、飛び散る汗を
見せていただきたいところでした。

QLOOKアクセス解析